漢方専門医について
専門医像
現在、漢方薬は保険診療での使用が認められており、多くの医師が漢方薬を処方しています。しかし、漢方薬を処方する医師が必ずしも漢方専門医というわけではありません。そこで漢方専門医とはどんな医師なのかを紹介します。
漢方専門医とは、西洋医学を十分に習得し、内科、外科をはじめ小児科、産婦人科、整形外科、皮膚科、眼科、耳鼻科、精神科など西洋医学の専門分野を持った上で、漢方医学についても修得した医師です。
漢方では、同じ症状、例えそれが西洋医学では同じ病気でも、一人一人の状態によって用いる薬が異なります。そのため漢方専門医は、みなさん一人一人の身体を漢方医学的に診察し、みなさんの症状や体質に合った漢方薬を処方するとともに、体調を整えるために必要な養生法についても指導します。
漢方専門医の診察風景を簡単に紹介してみましょう。まずは「望診(ぼうしん)」という診察です。あなたの全身をみて、顔色や姿、立ち居振る舞い、皮膚の状態などをみます。その後「問診(もんしん)」に移り、症状はもちろんのこと、必ずあなたの体質について聞きます。例えば、暑がりか、寒がりか、疲れやすいか、汗をよくかくか、便の状態はどうか、イライラしたり落ち込んだりするかなど、多岐にわたります。その際、声の調子や話し方にも関心を払う「聞診(ぶんしん)」という技術も用います。そして漢方独特の診察をします。まず「舌診(ぜっしん)」で、舌の色や形、苔などをみ、次に「脈診(みゃくしん)」で、両腕の脈をみて、 さらに「腹診(ふくしん)」でお腹を丁寧に診察します。
こうした漢方医学独特の診察を行って、みなさん一人一人の今の状態にどの漢方薬が最も適切かを見極めます。こうして、あらゆる具合の悪さや病気で悩み苦しむ方々に、現代医学とは異なる方法で、症状の改善もしくは治癒を目指す最適な漢方治療を提供します。
これが日本東洋医学会の漢方専門医です。
専門医認定制度の現状
1989年(平成元年)より制度が発足し、学会認定医制協議会加盟の制度として運用されております。本学会へ入会後3年間の研修期間を経た後に専門医として認定しております。制度運用の主な点は次の通りです。
| 研修年限 | わが国の医師免許証を有し、日本専門医認定機構の定める基本領域に属する学会の認定医あるいは専門医を有し、3年以上継続して本会会員で所定の単位数(7単位)を取得し、本学会が定める研修施設で3年以上東洋医学の臨床研修に修練を積んだ者。 |
|---|---|
| 認定方法 | 50症例の一覧及び、そのうち10症例の臨床報告を提出し、毎年1回の認定試験(筆記試験、口頭試問)に合格すること。 |
| 更新年限 | 5年毎に更新 |
| 専門医数 | 1,967名 (25年6月16日更新) |
専門医認定制度
専門医認定制度に関する各種資料をPDFでご覧いただけます。
- 専門医制度基本規程(190KB)
25年9月25日更新 - 専門医・認定医共通 更新及び受験申請の為の配点表(95KB)
22年10月18日更新 - 研修コアカリキュラム(223KB)
